就職活動を終えた現役大学生を招いて学生のリアルを聞く「イオレ就活座談会」第2回。
今回は【志望度が上がった企業・下がった企業】について伺いました。
社員の対応や人柄が志望度も左右するようです。各社の対応の中で学生の心をつかんだコミュニケーションとは何だったのでしょうか。
参加者
- ユウタさん [明治大学/入社予定の業界:ITコンサルティング]
- クラマリさん [中央大学/入社予定の業界:エンタメ]
- コウタさん [明治大学/入社予定の業界:シンクタンク]
社員の対応や人柄でマッチングを判断
みなさんいろいろな選考を受けてきたと思いますが、全体を通して志望度が上がった企業や下がった企業はありましたか?
ユウタさん:そうですね、自分はわりと年収に重きをおいていたんですよね。なので、座談会で社員から話を聞いて志望度が変わったことはありました。あとは面接官の態度とか…。けっこう圧がある人もいて、すべての社員がそうではないのはわかっていますが、こういう社員の方がいるんだな…とその企業に対してマイナスイメージを持ってしまうことは正直ありましたね。仕事のやりがいを聞いたら『うーん…あんまり楽しくないよ』みたいな(笑)。
逆に受けていく中で志望度が上がったのは『あなたと同じ考えの人がうちにいるよ。社風と合っていると思う』と言われたときですね。実際に働いている方からそう言われるとその気になります。
クラマリさん:私は内定をいただいた企業がまさに志望度が上がっていった企業だったのですが、選考がすごく楽しかったんです。個性や自分のキャラクターをアピールできる選考フローでした。動画で自分を表現してくださいとか、3分を自由に使って自己PRをしてくださいとか。選考を進んでいくのがとても楽しかったですし、自分のキャラクターを受け入れてくれて内定をいただいたので、きっと会社とマッチすると思いました。
選考フローの内容によって志望度が変わることもあるんですね
クラマリさん:最初はそこを重要視していなかったんですけど、どこの企業も同じような質問で、書類の内容も同じようなものだった中で、その企業の選考がとても個性的だったから楽しく感じたんだと思います。就活って精神的に疲れることが多くて、病んでしまう人もいるので。その中で楽しい選考ができたっていうのが自分にとってありがたかったです。
内定後のフォローは印象を左右する重要ポイント
ー コウタさんはいかがですか?
コウタさん:ユウタさんも言っていましたが、選考の中で色々な人に会わせていただく中で、人柄や話した印象から『自分もこんな人になりたい、こういう人たちと働きたいな』と思うようになりました。企業分析では知れない一面を知ったときに志望度が上がりますね。あとは内定を取った後、迷っているという話をしたときに、僕の人生だからと意思決定を尊重して待ってくださって。いろいろと情報提供いただいたり相談に乗ってくれたりしたときは、会社としてすごく理解してもらえていると感じて志望度が上がりました。
内定後のフォローも重要なんですね
コウタさん:僕の場合は企業によって選考の時期がずれていたので、長い間待っていただいたところもあり、そこを理解してくださったのは大きかったです。累計で8社ほど内定をいただいたんですが、そのうち5社くらいは手厚くフォローしていただきました。頻繁に連絡をくれるだけではなく、ただ待ってくれるというだけでもありがたかったですね。
なるほど。クラマリさんは内定をいただいた中でフォローが手厚かった企業はありましたか?
クラマリさん:3社内定をいただいて、特にフォローが手厚かったところがありました。まず第一志望だった選考が終わるのを待ってくださって。その後、第一志望の企業から内定が出たんですが、内定が出たことをとても祝福してくれたんですよ。『クラマリさんの意思を尊重しますし、私たちは一緒に働きたいですがどこでも輝けると思います』と言ってくださって。内定先と同じ業界だったので、働いているうちにご一緒する機会もあるかもしれないし、転職だとかの際には来てくれると嬉しいと感動的な長文をいただいて。泣いて読みましたし、泣きながら断るのがとてもつらかったです。
素敵な出会いだったんですね
クラマリさん:このようなとても良い人事の方がいらっしゃるので、この会社には良い人が入社するんだろうなと思いました。
ー ユウタさんはいかがですか?
ユウタさん:内定は10社ほどいただきましたが、そんな素敵な長文メッセージはもらわなかったですね(笑)。内定フォローがあったのは1、2社くらいだったんですが、それも月に1回内定者交流会という感じで集まって、研修を受けて『他受けてないよね?』って確認される感じだったので。内定先も特にそういったフォローはなかったので、自分の場合は志望度と内定者へのフォローは特に影響なかったです。
寄り添う人事が学生の心に響く
選考フローはただ学生を選別する場ではなく、意欲を引き上げる機会にもなるというお話が印象的でした。また、内定後のフォローでは学生に対して真剣に向き合ってくれた企業には素直に好感を抱いている様子が伺えました。選考が進み、ある程度企業のことを把握したあとでも、会社の対応や社員の人柄で企業に対する印象は大きく変わります。個別コミュニケーションは志望度を左右する重要なアクションです。学生ひとりひとりに寄り添った対応を意識することが、採用活動にも直結する大事なポイントとなってくるのではないでしょうか。
第2回座談会はここまでとなります。
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