26卒の就活スケジュールはどうなる？広告配信はいつがベスト？大学生の年間スケジュールから見る採用プロモーションの最適時期は

大卒求人倍率の上昇や少子化による若年層人口の減少、新卒採用の早期化などの背景から、採用市場の競争激化が進んでいます。難易度を増す新卒人材確保のために採用広告を検討されている企業様も多いかと思いますが、大学生には長期の休暇期間やテスト期間など学生ならではのスケジュールがあります。

今回は、一部変更が予定されている26卒の就活ルールと大学生の年間スケジュールについて解説します。今後本格化していく26卒向けプロモーション策定のためにも、大学生の年間スケジュールを理解することは最適な広告スケジュールを見つけるための重要なポイントとなります。

26卒の就活スケジュール

経団連による就活ルールが21年卒から廃止され、政府主導でのスケジュール策定となって以降も大枠のスケジュールは変わっておらず、25卒の学生については現行の就活ルールである「広報活動開始：卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降、採用選考活動開始：卒業・修了年度の6月1日以降」という日程が適用されることになっています。

2026年卒の就活ルールについても現行の日程を原則としているものの、専門性の高い一部人材については採用活動開始を6月1日より前倒しできるようルールを改定すると発表されています。インターンシップを通じて専門性を判断された学生は、3月から採用選考活動が可能となります。対象となるインターンシップは「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」と呼ばれるもので、就業体験要件や実施期間要件が定められています。

出典：内閣官房ホームページ：2024年度(2025年3月)卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等ポイント

大学生の年間カレンダーと就活スケジュール

就活タイムラインを考慮したプロモーション戦略のポイント

1. 新学期と就活開始のタイミング

入学シーズンにつき新入生勧誘が活発に行われ、学内に学生が多くいるタイミングです。夏のインターンシップ情報公開前の時期には認知フェーズとしての企業ブランディング広告を、インターンシップエントリー開始後は認知施策と合わせて開催情報の広報を実施するなど、企業認知拡大と同時に採用選考に向けての情報も提供できれば理想的です。

2. 夏休み前～夏休み中のアプローチ

7月中は期末試験に向けて多くの学生が学内にいるため、食堂や売店の利用も増加します。期末試験終了後には約2か月間という長期休みに入ってしまうので、学食トレイ広告や大学内ポスターなど大学構内で掲出を行う学内施策は夏休み前に実施する最後のチャンスとなります。
一方でオンライン施策は夏季休暇中も継続して実施することで長期的な接点を確保しつつ、ナビサイトへの誘導やインターンシップ開催情報の告知・リマインドを行うことができます。

3. 採用選考開始前のブランディング強化

秋・冬のインターン開催を経て本選考の時期に近づいてくると、学生たちも本格的に企業研究を行ったり志望業界を定めたりと、選考に向けた計画を練り始めます。12月は冬期休暇前で学内施策が有効な最後のタイミングであり、1月は後期試験に向けて多くの学生が学内にいるため、学内キャンペーンや学食トレイ広告の需要が増加。この時期に企業ブランディングを強化し、自社の魅力をアピールすることで採用選考の開始前から企業への期待感を高めます。

4. 広報活動解禁後のアプローチ

後期試験終了後の2月上旬から3月末までの約2か月間は大学生の春季休暇となります。3月以降は、就活ルールに従って各企業の採用情報が公式に解禁となり、本選考のエントリー受付や会社説明会が始まります。学生側もオンラインでの情報収集が盛んになるこの広報活動解禁というタイミングで、エントリーや説明会開催情報について積極的にアプローチし、応募獲得のための効果最大化を狙います。