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新卒採用費用の予算はどれくらい?コスト削減を目指すなら試したいこと

新卒採用にかかる費用は、年々増加傾向にあるといわれています。求人希望者数を減らさずにコスト削減を目指すためには、新卒採用にかかる費用の内訳を具体的に把握し、減らせる費用を検討する必要があります。
この記事では、企業における新卒採用について、費用がとくにかかる部分や、費用の削減のためにできることなどを詳しく解説します。

新卒採用にかかる1人当たりの費用の内訳

新卒採用にかかる1人当たりに発生する費用は、おもに以下の2種類に分けられます。

・社内における採用活動のためのもの
・社外における採用活動のためのもの

以下、それぞれの費用の内訳について、詳しく解説します。

社内における採用活動にかかる費用(内部コスト) 

社内における採用活動にかかる費用は、一般的に「内部コスト」と呼ばれます。
具体的には以下の費用が挙げられます。

  • 採用担当者にかかる人件費
  • 責任者が面接や選考に費やす時間を人件費に換算したもの
  • 面接時の交通費・宿泊費
  • 内定者の研修費
  • 内定者の交通費 など

採用担当者の人件費には、説明会の運営や内定者に対するフォローなど、多岐に渡る業務コストが含まれます。そのため、以下のようなケースでは内部コストがかさむ可能性があります。

  • 単発の説明会では想定人数の応募者数に達しなかった
  • 内定者から辞退の申し出があった

社外における採用活動にかかる費用(外部コスト)

社外における採用活動にかかる費用は、一般的に「外部コスト」と呼ばれます。これは主に広告や宣伝のための費用が該当します。外部コストには以下が挙げられます。

  • 募集をかけるための広告掲載費
  • 企業案内パンフレットの制作費
  • 採用特設サイトの開発費
  • 企業説明会のための会場設営費
  • 学生に向けたPR動画の制作費 など

上記を外部に発注するときの諸費用や、人材紹介サービスを利用するときの費用も該当します。また、懇親会費や応募者の交通費、Web面接の環境整備費用なども外部コストです。

新卒採用の費用比率が大きい項目

新卒採用において費用比率がとくに大きくなりやすい項目は、広告費・宣伝製作費・説明会開催費の3点です。この3点について、それぞれ詳しく解説します。

広告費|求人広告の掲載費用

求人広告の掲載費用は、一般的に高額になる項目の1つです。広告費に該当する具体的な費用として、以下が挙げられます。

  • 就職活動専門サイトへの掲載費
  • CMの放送費
  • エージェント会社への報酬費用

Web上で広告を掲載する求人媒体を活用する際は、ある程度の期間を契約するプランが一般的です。そのため、たとえ1か月でも掲載期間が伸びれば、コストの増加につながります。また、注目度を高めるために広告の掲載順位を上げようとすれば、より多くの費用を費やすことになるでしょう。

宣伝制作費|Webサイトや動画の制作にかける費用

Webサイトの開設やPR動画の制作など、宣伝物の制作にかける費用も高額になる項目の1つです。具体的には、以下の費用が挙げられます。

  • 採用サイトの開発費
  • 自社の魅力を伝えるための動画やパンフレットの制作費
  • 社員インタビューの動画撮影、制作費
  • 応募者へのノベルティ制作費 など

分かりやすくより魅力的なデザインにするためには、制作を外注することになるでしょう。技術力が高い会社に依頼すると単価が高くなる傾向にあります。デザイン技術のある社員がいる場合は自社で制作することも可能です。しかし、その分社内での人件費がかかるため、内部コストが発生します。

説明会開催費|説明会やセミナーにかける費用

説明会やセミナーの開催にかかる費用も、高額になりやすい項目の1つです。会場となる施設の利用代に加え、音響機材やスクリーン・プロジェクター機材などの設備費が該当します。
また、他県での開催となると担当者の交通費や宿泊費が加わります。音声や映像などのためにスタッフが必要であれば、その分の人件費もかかるでしょう。
仮に、思うように参加者が集まらないときは、繰り返し開催することになります。その際は、内部コスト、外部コストともにさらに費用が大きくなります。

採用費用の傾向

企業における新卒採用費用の傾向について、2つのポイントがあります。以下、それぞれについて詳しく解説します。

採用の総費用について

企業が採用活動にかける総費用の金額は増加傾向にあります。
「就職白書2020」によれば、平均額が71.5万円だった2019年に対し、2020年の入社では平均93.6万 円 とのデータが出ています。また、「就職白書2021」で調査された各企業における採用費用の増減は以下の通りです。

増えた・・・20.9%

減った・・・33.5%

同じ・・・45.6%

加えて「就職白書2022」では、2023年度の採用活動費の見通しについて、以下のような結果が出ています。

増加する見通し・・・22.9%

減少する見通し・・・10.0%

同じ・・・67.1%

採用活動費が減少するだろうと予測する企業は1割ほどでした。企業の実感としても、採用活動費は全体的に増加傾向であることがうかがえます。

参考:就職みらい研究所「就職白書2020」「就職白書2021」「就職白書2022」

オンライン採用費について 

オンライン対応における採用活動費が上昇していることも近年の傾向です。「就職白書2021」では、「増加」したとする回答した企業は46.3%でした。およそ半数近くの企業で、オンライン対応のための費用が大きくなったという結果が出ています。
その背景として、感染症対策として対面による面接を避けたことが挙げられます。また、企業によっては説明会から選考過程までを一貫してオンライン化したところも存在しました。感染症対策を期にオンライン化を進めた企業では、端末の整備に加えて採用手順を作り直す必要があったと考えられます。

参考:就職みらい研究所「就職白書2021」

新卒採用の費用を抑えるためにできること

ここでは、新卒採用の費用を抑えるためにとるべき3つの施策について、詳しく解説します。自社の採用活動費を見直し、コスト削減をめざしましょう。

オンライン化を検討する

採用活動のオンライン化は、費用を抑える方法の1つです。前述の通り、説明会やセミナーを開催するためにはさまざまな項目で費用が発生し、多くのコストが発生します。
これらをオンライン化することで、宿泊費や交通費、会場費など多くの項目においてコスト削減を期待できます。また、時間的工数も削減できるでしょう。
しかし、多くの企業で、オンライン化に対応するためには現在の環境や設備が課題となっています。問題なく実施できる環境や設備をととのえるためのコストをかける必要があるでしょう。初期費用が課題にはなりますが、ランニングコストは対面式よりも安くなるため、費用を抑えることに繋がります。

たとえば、小林製薬株式会社では、オンライン化に伴って採用プログラムに以下のような工夫をしました。

  • 最終面接において、「待機室」と「面接室」の2つのURLを作成する
  • 在宅勤務中の役員との連携のために1人ひとりの面接スケジュールを共有する

こうすることで、待機中の学生は予め接続をチェックし、注意事項に目を通す時間ができます。また、1日の採用活動を円滑に進められます。
自社の採用に合うプログラムが組めれば、時間も費用も効率的に使えるはずです。

広告を最小限にする

採用活動の広告を最小限に留めることも、費用削減のための方法です。そのためには、一度の掲載でより多くの採用者を得ることが重要です。
自社の魅力を的確に伝えられるデザインで発信することや、ターゲットに確実に届く媒体を選ぶことなどを意識するとよいでしょう。求める人材を確実に集めて複数名を採用できれば、採用活動を短期間で終えられます。

広告費の単価自体を下げようとして安価な媒体を選ぶことは、逆効果になりかねません。質の低い広告では自社の魅力を適切にPRできない可能性が高いためです。
また、無料で広告を掲載できる媒体には、応募後の対応をすべて自社で行わなければならないものがあります。結果として内部コストが高くなり、全体で見れば費用削減に至らなかったという事態も起こり得るでしょう。

新たな採用手法を取り入れる

採用方法自体の見直しも、費用削減のための方法の1つです。たとえば、以下に挙げられる新しい手法を取り入れることを検討してみましょう。

  • リファラル|既存社員からの紹介
  • ミートアップ|参加者同士の交流会
  • カジュアル面談|採用とは関係のない面談
  • ソーシャルリクルーティング|SNSを通じた採用

リファラル採用は信頼度が高く、日本でも導入する企業が増えています。
ミートアップでは参加者同士の交流を通して、より手軽に企業や自社ブランドの魅力を伝えることを目指します。
カジュアル面談での目的も、応募者と現職者の気軽な交流を図ることです。
ソーシャルリクルーティングは無料で簡単に導入できるため、既に取り入れている企業も多いでしょう。

まとめ

企業が新卒採用にかける費用は、年々増加傾向にあります。そのような状況下で、効果的な費用削減が求められるでしょう。そのためには、適切な広報が重要です。大学生広告ナビでは、企業様の学生向けPRをサポートしています。新卒採用にお悩みの際は、ぜひご相談ください。

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