新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、大学生の生活は大きく変化しました。流行の前後で、彼らのスマホ利用状況にどのような変化があったのか?2019年から実施しているアンケート調査をもとに紐解きます。
1日のスマホ利用時間の推移
2019年
2020年
2021年
1度目の緊急事態宣言が発出された2020年度は、1日5時間以上スマホを使用する割合が前年度からプラス15.9ポイントと大幅に増加し、外出自粛の影響が表れる結果となりました。2021年度は5時間以上の利用はやや減少傾向となり、生活様式が元に戻りつつある様子が見られます。一方で、7時間以上利用するという回答がもっとも多く、大学の授業や就活のオンライン化、サブスクの視聴やSNSなどでスマホを常時利用するスマホネイティブ世代であることがうかがえます。
各SNSの利用頻度
各SNSの利用頻度
多くの媒体で「ほぼ毎日利用する」割合が微増となる中で、YouTubeはプラス10.5ポイントと大きく伸長しています。2019年度から比較しても、52.3%⇒69.9%⇒80.4%と、年々増加傾向にあることがわかります。
YouTubeをどう活用しているか
「話題・雑学など情報収集」を目的として利用する割合では、YouTubeが主要SNSの中でもっとも高い結果となっています。
利用目的「勉強・就活に役立つ情報収集」
ソーシャルネイティブ世代でもある彼らはSNSを当たり前のように使って情報を収集していますが、就活における情報収集ツールとしてもYouTubeは高い割合を得ています。
目的に合わせて各SNSを使い分ける中で、YouTubeはどのように活用されているのでしょうか。
-
1.試験・選考対策など就活の知識・情報の取得
服装などのマナーから面接対策、ES添削、業界研究など、就活に関する情報を発信するチャンネルは非常に多く存在するため、それぞれのフェーズや目的に応じて必要なコンテンツを探すことができます。画像や動画で分かりやすく学べる点も人気の理由のひとつです。
-
2.説明会・オンラインセミナーへの参加
採用フローのオンライン化が進み、ライブ配信で説明会やセミナーを実施する企業も増えています。学生側は自宅から気軽に参加でき、リアルタイムで質問やコメントをしてコミュニケーションを取ることができます。また、アーカイブをいつでも、何度でも見ることができる点も大きなメリットです。
-
3.社員インタビュー・オフィス紹介などの企業公式動画閲覧
企業研究をする際、これまでは採用サイトやホームページの情報を見るのが一般的でしたが、今はSNSで企業名を検索する学生も多いようです。業界や職種の説明だけではなく、スタッフインタビューや働いている様子など、社内の雰囲気が分かる動画は実際に働くイメージが湧きやすく、ミスマッチを減らす可能性が高まります。
動画就活が当たり前に
自己PRを動画で作成することを選考フローに盛り込む企業や、動画を活用した採用プラットフォームなども登場しています。就活における動画の活用は今後もますます重要性を増していくでしょう。従来のアプローチだけでは人材の確保が難しくなってくると思われますので、いかに効果的にSNSを活用できるかが肝要となるでしょう。
イオレでは新卒採用マーケティングをはじめ、大学生マーケティングに関するノウハウ資料を多数作成しています。ご興味のある方は、ぜひこちらもご活用ください。
【お役立ちコンテンツ】お役立ち資料はこちら