近年、マーケティングの分野でも注目されているZ世代。団塊の世代、ゆとり世代など、時代によって「○○世代」という呼び方が存在してきましたが、Z世代の定義や特徴は何なのでしょうか。
イオレが独自で実施したアンケート結果も踏まえつつ、Z世代について解説します。
Z世代とは
年齢の明確な区切りがあるわけではありませんが、おおむね1990年代後半~2000年代生まれの世代を指すのが一般的と言われています。主に1980年代~1990年代前半生まれの「Y世代」に続く世代であることから「Z世代」と呼ばれています。
生まれた時からインターネット環境が整っていた真のデジタルネイティブ世代であり、SNSを含むソーシャルメディアが当たり前に存在する環境で育ったソーシャルネイティブ世代でもあります。
広告やマーケティングでZ世代が注目されているのはなぜ?
Z世代は10代前半~20代半ばの若い世代を指しており、10年後には消費やビジネスにおける中心となる世代です。今後のマーケティングや消費行動を考える上で、この世代を知ることはマーケティングにおいても重要なポイントとなってきます。
Z世代の特徴と価値観
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1.自分の価値観を重視
Z世代は有名ブランドであることや高価であることよりも、自分の価値観に合っているものにお金を使う傾向にあります。商品を購入する際にも、コンセプトやブランドストーリーに共感できるものや、パーソナライズされたもの・オリジナリティのあるものに魅力を感じます。
コストパフォーマンスを重視する世代であると言われているものの、好きなものや応援するものには惜しまずにお金を使う傾向にあり、アイドルやキャラクター、声優やYouTuberなどにお金や時間を費やす「推し活」を楽しむ若者が多いことも特徴のひとつです。 -
2.SDGs・ダイバーシティへの理解
幼いころから世界中の情報にアクセスすることができ、社会情勢や環境問題に触れる機会も多いため、社会問題への意識は強いようです。また、SNSを通じてさまざまな価値観・趣味の人間と出会うことができるので、他者の多様性を尊重し個性を認め合うことができます。
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3.「モノ」より「コト」
所有することに強いこだわりがなく、「モノ消費」よりも「コト消費(体験)」に価値を感じます。スマホひとつで勉強、ゲーム、動画、ショッピングなど何でもこなせるZ世代ですが、実際に商品に触れたり、場の雰囲気をリアルに感じたり、世界観を共有することに価値を感じる傾向が強まっているようです。
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4.情報収集はSNSで
ネットリテラシーが高く、ソーシャルネイティブなZ世代は情報収集においてもSNSを活用しています。
利用目的に応じてSNSを使い分けている中で、特にInstagram、Twitter、YouTube、TikTokは情報収集ツールとしても使われていることが分かります。
利用目的「勉強・就活に役立つ情報収集」
勉強・就活に役立つ情報収集のためにSNSを利用する割合も年々増えています。SNSは単なるコミュニケーションサービスというだけでなく、情報収集ツールとしても当たり前に使用されているようです。
Z世代へのマーケティングのポイント
Z世代にマーケティングを行う上では、彼らの価値観・特徴・好みを正しく理解してアプローチすることが大切です。
デジタルマーケティングと実体験の融合、ストーリーを築きユーザーの共感を生むブランド醸成、多様性を意識したキャンペーン、SNSを効果的に活用したプロモーションなど、Z世代の心を動かし共感できるコンテンツを作っていくことが重要となります。
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